ほとんど会うことはなかったけれど
兄妹と言っても仲がめちゃくちゃ悪かったし、
兄が出ていってから何回も会ってないよなぁ。
10回もないかもしれない。
なんで会えばいがみ合っていたんだろう…て不思議で仕方がない。
どれを取っても、どれを見ても、ちょっとのことでも腹が立つから、もう改善の余地がない。
というか、私自身別に改善しようとも微塵も思ったことがない。
たった2人の兄妹なんだから、仲よくしなさい!としょっちゅう言われていたから、
余計に別にどうでも…と思うようになっていった。
亡くなる4日前に病院で横たわる兄を見て、
ほとんど会うことはなかったけれど、
いつかは分かち合う時が来るのかな…
結局まともに話もできないまま、兄はこの世を去りました。
私のことはいつも気がかりでいてくれていたのは知っていたけど、素直に受け入れられなかった。
いなくなった今はどうかというと…
いなくなったというポカンと心に空くほどの虚無感はないけど、
もう2度と会うことはないのか…そう思うと生きていた時にもう少しいろいろ話せばお互いの食い違いな部分もわかっていただろうに。
それがもうできなくなってしまった。
さみしいものはこみ上げてくる。